英語と名前と発音の話

かつて中学1年生のはじめ、英語の授業で名前の言い方を習いました。

当時はJun Suzuki のように姓を後で言うのが当たり前でした。

 

英語の授業中、誰かが「なんで日本語の順番じゃダメなの?」と聞いた時、英語の先生は「英語を使う国ではそうなっているのだからそれに合わせるのが当然でしょ」と力説していた記憶があります。

私は後になってから、「じゃあ、アメリカ人が日本に来て日本語で自己紹介する時は、日本語に合わせて姓を先に言うのかな?」と疑問に思ったものです。

例えば、当時人気だったハリウッドの俳優が映画の宣伝で日本に来て日本語であいさつをする時、
「日本のみなさん、こんにちは。シュワルツェネッガー アーノルドです。」と言うのだろうか?と疑問に思ったのです。

おそらく言わないでしょうし、日本の新聞や雑誌でアメリカ人の名前を載せる時も日本語の姓名の順番になっているのを見たことがありません。

そもそも私はSuzuki Jun であって、Jun Suzuki ではない。それが日本人の名前、固有名詞なのだから変える必要はない、とも思っていました。

別な機会に、日本人の姓と名を区別するために姓は全て大文字で書く、という方法があることを知りました。

つまり、順番は関係なしにSUZUKI Jun と書けば、SUZUKIが姓であると分かるということです。

現在の教科書では順番はどちらでもいい、ということが書いてあります。

そして外国人の名前の表記と言えば、もう一つ前々から気になっていることがあります。


それはvの発音の表記です。日本人にはbとvの発音の違いは難しいです。
そこで、名前にvが入っている外国人のカタカナ表記をヴに統一したほうがいいのではないかと思うのです。


例えば、テニスのジョコヴィッチ選手をジョコビッチと表記している場合があります。
また、映画バイオハザードで有名な俳優ミラ ジョボビッチと書いてあるものもありますが、ジョヴォヴィッチと表記し、できるだけ元の発音に近い音で発音した方がいいと思うのです。
(「ビッチ」では「bitch」 に聞こえてしまい、あまりにも失礼ではないかと思うのです・・・。)

だいぶ前のことです。

テレビで映画バイオハザードが放送されまして、その時、新作の宣伝か何かで本人が映像で登場しコメントしたのですが、その時の最後の部分の発音が私には「ウィッチ」に聞こえました。

(wikiによると、「ヨヴォヴィッチ」が出生地ウクライナの発音に近いらしいです。)

名前に限らず、外来語として使われている言葉、volume(音量、分量)は「ボリューム」ではなく「ヴォリューム」、色のnavyは「ネイビー」ではなく「ネイヴィ」と書くようにすればbとvの違いを意識するようになるのではないでしょうか。

rとlの表記も何とかならないものかとは思います。


レッド(red、赤)、ブラック(black、黒)はカタカナで書くとどちらもラ行ですが、rとlは発音が違います。

 

リラックス(relax)は r と l が両方入っています。

今まで何度か聞いた話ですが、米飯を表す「ライス(rice)」は日本人が発音するとlice(シラミ)に聞こえるそうです。


「れッド」「らイス」「りラックス」とあえて r の発音をひらがなで書くという方法もあるかもしれません。

名前の話から離れてしまいましたが、もう一つ前々から気になっていることがあります。


she (彼女は)とsea(海)は発音が違いますが、カタカナで書いてしまうとどちらも「シー」になってしまいます。

 

sheは「静かにして」と言う時、上に向けた人差し指を口の前に置くジェスチャー付きで「し~」と言う時の発音ですね。

seaはどちらかというと「スィー」と書く方が近いと思いますがどうでしょうか。


とは言え、「ディズニーシー」を「ディズニースィー」と書いたらちょっと間が抜けた感じがしないでもないですね・・・。(「シー」と書いたほうがクールな感じがしないでもない。)


そしてさらに、city(都市)を「シティー」と発音するのはいかがなものかと。

 

最初の部分はseaの「スィ」と同じです。でないと、「shitty」になってしまいます。

 

Kooriyama city(郡山市)が Kooriyama 「shitty」になってはいけません。

英語を学んだ若い人たちが外国で恥をかかないように願うばかりです。

2024年04月03日