隔世の感2-1~男女の別
今回は男女差別、または男女の区別についてお話ししたいと思います。
まずは学校での出席番号(名簿に載っている順番)についてです。
私が小中学生の頃は出席番号というのは必ず男子が先で女子が後でした。
どういう理由があったのかは分かりませんが、当時は何の疑問も持ちませんでした。
そして、男子、女子の中ではそれぞれ五十音順というのが普通でしたね。
(でも小学5、6年時は誕生日の順でした。これも理由がよく分かりませんね。誕生日が早い順に卒業していくということでしょうか?でも入学は同じなのだから誕生日は関係ないですよね。。。)
高校は男子校で五十音順でした。大学では男女混合で五十音順でした。ちょっと新鮮な感じはしました。
後になって考えたことは、そもそも男女別に分けたのは、これは男女差別などではなく、何か事務的な理由があったのではないか、ということです。ですが、学校で男女別にやる事と言えば、健康診断と中学校以降の体育の授業くらいで、そのためだけに分けるのはあまり意味がない気がしますね。
実際、大学では男女別ではなかったですし、今では小中学校でも出席番号は男女を分けていないと聞きます。
次に、学級委員などの役割についての思い出をお話しします。
私が小中学生の頃は、学級委員長は男子、副委員長は女子がやっているクラスが多かったように思います。(私が副委員長をやったこともありますが。)
そして、児童会(小学校)、生徒会(中学校)では会長は男子、副会長は女子、というケースが圧倒的に多かったように記憶しています。
小学生って朝は集団で登校しますよね。
私が6年生になった時、強制的に集団登校の班長をやらされました。同じ学年には、他に女子が一人いたんですが、彼女は副班長ということで有無を言わせず決まりました。
(おかげで私は年下の子供たちに「ハンチョー」と言われ慕われました。)
学校で使う物が男女で分けられている、ということもありました。最たるものはランドセルでしょう。男子は黒、女子は赤が当たり前の時代でした。今は様々な色があっていいですね。
私が通っていた中学校では、なんとジャージの色まで男女で分けられていました。男子は青で女子は赤、というより小豆のような色(あとでエンジだと聞きました)。
それに加え男子は帽子、女子はハチマキと分けられていました。
これはさすがに当時でも珍しかったようで、私の中学校ぐらいだったようです。
持ち物と色分けについて、学校とは関係ない話です。
去年の暮れ近く、ある電器屋のチラシが入りました。
その中にクリスマスに向けた子供用のおもちゃの宣伝があったんですが、「男の子」「女の子」と分けられているんですね。しかもご丁寧に色分けまでされて囲ってある。。(男の子が青で、女の子がピンクでした。)
男の子の方にはロボットなどのおもちゃ、女の子の方には人形などのおもちゃの写真がありました。
今どきさすがにこれは問題ありだろうと思っていたら、次に入ったチラシにはそういう区別が無くなっていました。誰かがクレームを言ったのかな?と思っていたら、その後で入ったチラシはまたしても分けられていました。不思議なもんです。
いったいどんな人がチラシを作ってどんな人がそれをチェックしているのでしょうか?
ロボットが好きな女の子がいてもいいでしょうし、人形が好きな男の子がいてもいいでしょう。赤やピンクが好きな男性がいてもいいし、青が好きな女性がいてもいいでしょう。
何の意味もなく、男とは、女とは、こういうもの(またはこうあるべき)、という固定観念があると生きづらい世の中になりますね。