学校のテストに対する疑問その2
今回は数学と他の例について述べたいと思います。
学校によって対応は違うと思うので、私が実際に見た例をお話しします。
数学
中学2年生で三角形の合同の証明問題を習います。
2つの三角形が合同であることを証明するには、3つの合同条件のどれかに当てはまることを述べる必要があります。
合同条件
1.1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しい
2.2組の辺とその間の角がそれぞれ等しい
3.3組の辺がそれぞれ等しい
というものですが、私の生徒はテストで「が」の所を「は」と書いたんです。
つまり、「~~がそれぞれ等しい」と書くべきところを「~~はそれぞれ等しい」と書いたんです。
それで×でした。。。
確かに「が」と「は」ではニュアンスの違いがあります。
理由を述べるわけですから「~~は」よりも「~~が」のほうがいいでしょう。
しかしながら、合同条件の3番目であれば、3組の辺がそれぞれ等しいことを分かって書いたわけですから、間違いとすべきではないと思います。
採点者は、「が」を「は」と書いたからと言って、全然違う事を考えていたとはきわめて考えにくい、とは思わなかったのでしょうか。
前回英語の回で書いたように、正確さ、あるいは形にこだわり過ぎです。
杓子定規とはこのことです。
ちなみに、上に書いた合同条件を見て、自分が習ったのとちょっと違う、と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
そうです、
10年くらい、いや、もっと前だったかもしれませんが、昔の教科書とは表現が違うのです。
(述べている内容は同じです。)
合同条件(昔の教科書)
1.1辺とその両端の角がそれぞれ等しい
2.2辺とその間の角がそれぞれ等しい
3.3辺がそれぞれ等しい
昔のは「組の」がないんですね。
3番目の「3辺がそれぞれ等しい」だと「え?正三角形?」と誤解する人もいそうですね。
そういう誤解を防ぐために「組の」を入れたのではないかと思います。
その他の疑問
理科の問題でした。
「~~は何倍になりますか?」という問題でした。
正解は3倍だったのですが、
私の生徒は「3」とだけ書いて×になりました。。。
どういうことかお分かりでしょうか?
つまり「倍」を書かなかったので×になったのです。
私の生徒は「何倍ですか?」と聞かれて、3「倍」だと分かったから「3」とだけ書いたのです。当たり前です。
3「個」でも、3「回」でも他のなにものでもなく、3「倍」だと分かっていたのです。
それを×にするとは、まったくもって呆れてしまいます。
「あなたは何歳ですか?」と聞かれて、「50」とだけ答えたら相手に通じませんか?
もちろん通じますよね。これで通じなかったら聞いた方がおかしいのです。
それとも、聞かれた方がなにか勘違いして(体重は)「50」(kg)と言おうとした、とでも言うのでしょうか。