オリエンテーションの思い出2
前回に続き、今回はオリエンテーションの思い出の中でも「嫌な」思い出を書きます。
保護者同伴だった1日目、既にクラス分けが決まり、自分の教室へと移動しました。
まだ3月ということもあり、担任は正式に決まっていません。
そこで、「仮担任」という形で割り当てられた先生達が対応します。
私のクラスに来た先生が名簿の確認を行いました。生徒たちの名前と出身中学を一人一人確認していきました。
そして、私の番に来た時、その先生は「安積一中じゃないの?」と聞いてきたのです。
私は「安積中学校です。」と答えました。すると先生は「安積一中でしょ?」と押してきました。
私「あ、はい・・・。」押しに負けて同意してしまいました(笑)。
ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、安積中学校は昭和の終わりごろ分離し、新しく安積第二中学校(安積二中)ができました。
だからと言って、それまでの安積中学校が「安積第一中学校」になったわけではありません。手間暇をかけて名前を変える理由など全くありませんからね。
そのクラスには他にも安積中学校出身者が2名ほどいたのですが、「安積一中です。」とみんな訂正させられました(笑)。
その先生は中学校が分離した事実は知っていたのだろうか。そして同時に名前も変わったと思っていたのか。
だいたい私をはじめ他の数人も「安積中学校」と自己申告したのだから、(安積一中ではなく、安積中学校なんだな)と思いもしなかったのでしょうか。
(途中で何かあったとしても、自分の出身校の名前を誰が間違えるかっ、て。)
きっとこの先生は、自分の考えはいつも正しい、自分が間違っていて生徒の方が正しいなんてことはない、と思っているのでしょう。
権威主義的な人なのかもしれません。見た目、雰囲気ともにすごく生真面目な感じがしました。
その日は保護者同伴でしたから、私の母をはじめ、他の保護者達も教室の後ろのほうに立っていたんですね。でも誰も先生の間違いを指摘しないという・・。(雰囲気に押されたのか・・・。)
4月になり、出来上がった新入生名簿にはしっかり「安積一中」と書いてありました。
他のクラスのを見ると、同じ学校出身の人たちはちゃんと「安積中」と書いてあるという・・。
この先生は4月には別の学校に転勤してしまったようで、確認することはなかったでしょう。でもそのうち他の学校で自分の間違いに気付いたかもしれません。
そしてこの先生、実はかつて私の兄の担任でした。母は「良い先生だったよ。」と言っていましたが、
私にとっては実に良い反面教師となりましたよ。
余談ですが、当時は「安積第二高校(安積二高)」という学校がありました。夜学の学校です。現在のあさか開成高校の場所にあったと記憶しています。
安積二高があるからと言って、安積高校を安積一高とはいいませんよね、先生。