校歌の話

前回、母校の小学校の校歌の話を書きました。

ふと、母校の中学校の校歌を思い出そうとしました。

メロディーは覚えているのですが、歌詞が部分的にしか思い出せませんでした。

(小学校の校歌は半分くらいは覚えていたのですが。)

小学校に比べ、中学校は過ごした年月が短かったせいでしょうか。

(それとも中学校はあまり好きじゃなかったせいかな・・。)

 

そこで、安積中学校のホームページを確認し、引用させてもらいます。

 

安積中学校校歌

 

1番 緑の松の成山の

   麓に匂う学び舎に

   歴史はるかに負うて立つ

   若き学徒の意気高く

   あゝ眉あげて希望のあした

 

2番 音無し川のせせらぎに

   澄みゆく心美しく

   ちまたに嵐すさぶとも

   強く正しく生い立ちて

   あゝ守りゆく平和の郷土

 

3番 光よ風よ行く雲よ

   友むつまじく手をとりて

   学びの道にいそしめば

   若き血潮は湧きあがる 

   あゝうちたてん文化の日本 

 

私が覚えていたのは1番の最後の行、2番の最初の行、3番はほぼ全部でした。

 

安積第一小学校の校歌と同様に、「緑の松の成山」「音無し川のせせらぎ」と、学校の周りの情景は詠まれていますが、あまり多くはありません。

 

周りの情景よりも、若人たちが未来に向かって進んで行く、ということに視点が置かれているように感じます。

 

義務教育が終わり、未来への希望が感じられます。

メロディーは軽やかで躍動感があります。

(対して安積第一小学校校歌のメロディーはのびやかです。私は小学校の校歌のほうが好きですが。)

 

学校のホームページによると、創立が昭和22年、校歌が作られたのは昭和27年です。

戦後まだ間もない頃ですね。

 

文部科学省のホームページによると、昭和25年の高校進学率は42.5%です。つまり、半数以上は中学卒業後、社会人になったということができます。

 

「守りゆく平和の郷土」「打ちたてん文化の日本」という歌詞からは、自分たちがこの社会を、戦後の日本を作っていくんだ、という気概が感じられます。

 

実際に校歌を作ったのは大人でしょうから、戦後の未来を作っていく若者たちに希望を託し励ました、とも言えますね。

2022年07月14日