個別指導塾と家庭教師3

今回は教える人についてお話ししたいと思います。

 

私の経験上、個別指導塾の講師と家庭教師に大きな違いはありません。

 

ほとんどがアルバイトの大学生です。

よく理解して頂きたいのは、社会人なら皆プロレベルかというと決してそうではない、という事です。

社会人でも経験が浅い人もいます。

 

前回お話ししたように、1対複数の個別指導塾の場合は1回1科目というのが原則です。

2科目受けたい生徒は週2回塾に来る、ということになるわけですが、科目ごとに講師が代わる可能性があります。

 

私が勤めていた個別指導塾では講師を大きく理系、文系で分けて、高校生だけでなく中学生の授業も、理系の講師には理科、数学を、文系の講師には国語、英語、社会を担当させる、といったことが行われていました。

 

例えば、私は中学生には英語も教えることができますが、その塾では中学生の英語の授業を担当することはほとんどありませんでした。

 

科目を分担することは大きな問題ではないかもしれません。

 

利点を挙げれば、講師にとっては自分の得意な科目だけを教えればよいので、負担が軽くて済む、という点です。

 

例えば、数学だけを教える講師なら、授業前に数学だけを準備、予習すればよいので負担が少ないですね。

1日に4人の生徒の数学を教えるとして、もしその4人が同じ学年なら教える内容がほぼ同じだとすると準備は1回で済むわけです。

しかし、もしその4人の授業が国語、英語、数学、理科と科目が違っていたら、講師は授業の前に4科目の準備をしなければなりません。

慣れていない講師にとってはこれは大きな負担になり、準備不足のままヘタな授業を行い、結局は生徒にとって不利益になる可能性があります。

 

個別指導塾のアルバイトの求人に「得意な科目だけでもOK」と書いてあったりするのは、講師の負担を軽くするためなのでしょう。

 

欠点を挙げるとすれば、習っている科目全てで相性の合う講師に当たる確率は低くなる、という点です。

 

例として、私の経験をお話しします。

私が理系科目を担当していた高校生がいました。受験が近づき、英語や国語も受けた方がいいのではないか、という話になりました。

私は高校の文系科目は教えられませんので、他の講師に担当してもらいました。

ところが、しばらく経ってから、その文系担当の講師を交代する、という事になりました。

その講師は経験豊富で実績もあり沢山の生徒を担当していたのですが、どうやら相性、あるいは教え方が合わなかったようです。

このような経験は1度や2度ではありません。

 

逆のパターンもありました。

ある講師が担当している生徒がいました。

受験が近づき他の科目を私が担当することになりました(私が担当することになった理由は、その講師のスケジュールに空きがなかったからです)が、数回教えた後、講師を交代してほしい、と事務所に連絡がありました。

どうやら私の教え方が合わなかったようです。

 

せっかく自分に合う教師が見つかったのであれば、その人にいろんな科目を教えてほしいですよね。

 

家庭教師なら複数科目教える人がほとんどではないでしょうか。

1科目だけしか教えられない、という家庭教師にはほとんど仕事が回ってこないと思います。

個人契約の家庭教師のホームページを見ると分かります。



個別指導や家庭教師は教える人と生徒との相性が重要です。

体験授業を受けてみて相性が合う教師を探しましょう。

2016年08月19日